仕組みを伝えるための創作です。実際の予約・獲得実績ではありません。
「行きたい」の後に、いつも値段があった。
福岡で働く遥は、昼休みに格安航空会社、いわゆるLCCのセールを見ていた。学生時代の友人が、東京で初めて小さな個展を開く。案内の写真を見て、作品より先に、準備を続けていた友人の顔が浮かんだ。「おめでとう」を、会って言いたかった。
安い値段が出る日は仕事だった。休める日に変え、帰りの便や荷物を足していく。「夜行バスなら」。そうやって候補を絞るのは、いつものことだった。
バスの旅が嫌いなわけではない。ただ今回は、到着したその日から歩き回りたかった。移動の疲れまで考えると、少し迷う。友人には「予定が分かったら連絡する」とだけ送った。値段の話をするのが、なんとなく恥ずかしかった。
旅行代とは、思っていなかった。
その夜、いつもの買い物で貯まるポイントの画面を開いた。「交換先」という欄に航空会社の名前があった。
飛行機のポイントなんて、出張する人が貯めるものだと思っていた。自分が払っていた食費やスマホ代の先にも、道があるのかもしれない。
最初に感じたのは「得した」ではなかった。まだ何も予約していない。ただ、閉じた検索画面をもう一度開いてもいい理由ができた。それが、少しうれしかった。
行けるかどうかを、順番に調べる。
ANAもJALも候補に入れた。自分のポイントをどちらへ変えられるか。必要な量はどれくらいか。休める日に使える席はあるか。分からない言葉は、その都度読んだ。
参考:福岡〜東京(羽田)/普通席・直行・1人片道
ANA
7,000〜10,500マイル
区間と季節で変わる。
JAL
基本 8,500マイル
日程と空席により追加が必要。
2026年9月16日確認。ANAは2026年5月19日以降の搭乗分。JALは2026年9月30日までの発券分。どちらも往復・人数分を別に考え、予約画面の必要量と追加費用を確認します。
JALは2026年10月1日以降発券分の改定が公表されています。基本量だけを見て予約可能とは判断しません。
残高が足りても、好きな便を必ず予約できるわけではなかった。最初の週末は合わない。個展の会期に間に合う翌週の平日も候補に入れ、行きと帰りを調べた。交換にかかる日数、追加で払うお金も確認した。
交換している間に席がなくなったら別の日にする。そのつもりで進め、手続きが終わった後に席を取り直して確認した。予約画面に自分の名前が出た。
友人に「行けそう」と打って、消した。「行くよ」と送り直した。
羽田に着いて、少し変な気分になった。
個展を見る前から、何かが変わっていた。東京に来られたことより、「来ようと思った時、調べる方法がもう一つある」と分かったことのほうが大きかった。
ホテル代も、ごはん代も払った。旅が全部無料になったわけではない。それでも、諦めかけていた週末が、今ここにある。
次は、沖縄でもいいのかもしれない。
北海道も。
海外は、さすがに遠いだろう。
……でも、今日の東京だって、少し前はそうだった。
帰り道、遥は次の旅行を予約しなかった。ただ、行ってみたい場所のメモを作った。前なら値段を調べる前に消していた場所を、二つだけ残した。
次の旅も、そのとき選べばいい。
次回は高速バスが合うかもしれない。新幹線で寄り道をしたくなるかもしれない。LCCやスカイマーク、フェリーもある。どれを選んでも、今日覚えた方法はなくならない。
今すぐカードを作らなくて大丈夫です。あなたも一度、ポイントの名前と残高を見てみてください。東京くらいなら、自分にも考えられるかもしれません。
次は、別の行き方でも。
今度は宿と交通を一緒に買う方法も見てみよう。新幹線なら会場までの移動が楽かもしれない。遥に残ったのは「飛行機に乗るべき」という答えではなかった。会いたい人がいるとき、行き方を自分で選べるという感覚だった。
出典・確認日・更新履歴
ANA 福岡〜東京(羽田)普通席・直行:公式情報 ↗
確認:2026-09-16 / 適用開始:2026-05-19 / 終了:未公表
JAL 福岡〜東京(羽田)普通席・直行:公式情報 ↗
確認:2026-09-16 / 適用開始:不明・公式記載を再確認 / 終了:2026-09-30
JAL 福岡〜東京(羽田)普通席・直行:公式情報 ↗
確認:2026-09-16 / 適用開始:2026-10-01 / 終了:未公表
2026-09-12:生活技術・感情・かもを入口に再編集。公式データと広告条件を分離。
2026-09-12:自己決定・申し込まない選択・目的から考える旅を反映。